首都高に排ガスオービス

エコカー 燃費

東京都は26日、「改正自動車NOx・PM法」の規制対象エリア外から、都心部などの規制対象エリア内に流入・通過するディーゼル車をチェックするため、高速道路と直結している首都高速の6カ所に監視カメラを設置することを明らかにした。

DPFなどの排出ガス抑制装置を装着しないまま、都心部を通過する車両を摘発する狙いがある。

これは東京都・環境局などが明らかにしたもの。改正自動車NOx・PM法では、規制対象エリア内で登録される、あるいは対象エリア外登録であっても対象エリア内で使用することが前提のディーゼル車に対しては、環境適合を果たした新型車に切り換えるか、DPFや酸化触媒などのディーゼル排出ガス抑制装置を装着することが義務づけられている。

しかし、対象エリア外から対象エリア内を通過し、別の対象エリア外に向かう車両については「現状では抑制装置を装着する必要は無い」と考えられ、野放し状態となっている。また、普段は対象エリア外で使われていて、臨時に対象エリア内に乗り入れてくる車両についてもこれを取り締まることは困難な情勢だ。

東京都では東北や常磐、中央などの各自動車道や、東名高速と直結している首都高速の6カ所にナンバープレートを読み取るためのカメラを設置。通過車両に対しての撮影を行うことで、都心部に流入してる未対策車の実数を把握する。

一般道では同様のカメラが設置されており、通過車両の実態把握をすでに実施している。ただし、これまでは規制対象エリア内で使用の本拠地がありながら、排出ガスの抑制装置を装着していない車両の摘発が重視されており、エリア外からエリア外に抜ける通過車両は摘発していなかった。

今後は一般道と首都高速の両方でチェックを強化し、都心通過が常態化していることが確認された場合には、車両の所有者に対して排出ガス抑制装置の装着を要請することも検討しているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  2. レクサス NX、電動モデルのラインナップを拡充…2026年型を米国発表
  3. 伝説のスラントノーズ復活か? ボルシェ 911 が「フラッハバウ」導入へ
  4. 【プジョー 3008 新型試乗】いかにもプジョーな乗り味、室内は心地よい「異次元空間」…島崎七生人
  5. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る