熊本県警は1日、熊本県や福岡県などで車上荒らしを繰り返していた男5人を窃盗容疑で逮捕した。これまでに3000件あまりの事件を起こしたと供述しており、警察ではこのうち約半数の事件について裏付けが取れたとしている。
熊本県警・熊本北署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは別の窃盗罪で刑が確定し、すでに服役中の27歳の男を筆頭とする5人の窃盗グループ。
直接の逮捕容疑となった事件は2003年8月11日に熊本県菊池市内の飲食店駐車場に止められていた軽自動車のドアキーをハサミで破壊し、車内に置いてあった現金約6000円の入ったハンドバッグを盗んだ容疑。
グループは短時間でキーシリンダーの破壊が可能な軽自動車をターゲットに犯行を繰り返し、熊本と福岡の両県で3000件近い犯行を行ったことを認めている。警察ではこのうち1200件程度については、供述内容と被害が一致するなど、グループが関与したという裏付けが取れたとしている。
被害総額の確定は出来ていないが、少なくとも数千万円の規模とみられ、警察では逮捕した5人を厳しく追及して、事件の全容解明を急ぐ方針だ。