タクシー運転手殺害で無期懲役判決

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今年3月、岐阜県岐阜市でタクシー運転手が殺害され、現金が奪われたという事件で、強盗殺人などの罪に問われた53歳の男に対する判決公判が11月29日、岐阜地裁で開かれた。裁判所は被告の男に対し、無期懲役の判決を言い渡している。

問題の事件は今年3月16日の夜に発生している。同日の午後7時55分ごろ、岐阜市福富町田付近の市道に停車していたタクシーの車内で54歳の男性運転手が刃物で刺されているのを通行人が発見。運転手はすぐに病院へ運ばれたが、間もなく死亡した。

車内からは売上金の入ったバッグが無くなっていたため、警察では強盗殺人事件として捜査を開始。

後に運転手殺害と同じ日に岐阜市内で発生したコンビニ強盗未遂事件の容疑者が「勤務していた会社を今年2月に解雇され、生活費に困窮して犯行に及んだ。コンビニ強盗に失敗したのでタクシー運転手を襲った」と供述したことで事態は大きく動いた。

その後、タクシー車内に残されていたタバコの吸殻に付着していた唾液から採取したDNAと、男から任意提出を受けた唾液のDNAを調べたところ、これが一致。男を強盗殺人容疑で逮捕していた。

11月29日に行われた判決公判で、岐阜地裁の土屋哲夫裁判長は「被告は仕事を辞めた後、ギャンブルに没頭して金を浪費した。これによって生活が困窮し、現金を奪うことを思い立った」と、その動機を改めて指摘した。

さらに「被告は“タクシーならカネはある”と考え、計画的かつ確定的殺意を持って犯行に及んでおり、悪質である」と認め、「金品を強奪するための犯行で、自己中心的な動機に酌量の余地はない」として、求刑どおり無期懲役の判決を言い渡している。

《石田真一》

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