13日、埼玉県川口市内で、女性がひき逃げされて死亡しているのが発見された。現場にはこの女性が約150mほど引きずられた痕跡が発見されており、警察では悪質なひき逃げ事件として捜査を開始している。
埼玉県警・川口署によると、事故が起きたのは13日の午前5時30分ごろ。川口市緑町付近の市道に60-70歳代とみられる高齢の女性が倒れているのを通行人が発見。「呼びかけに反応せず、動かない」として警察に通報した。
同署員が現場に到着した際、女性はすでに死亡していたが、遺体の損傷があまりにも激しい状態だったことから、周辺部の捜索を実施。路面に血痕や皮膚の一部などが付着していることがわかり、女性が他の場所で事故に遭い、発見現場まで引きずられてきたという見通しを立てた。
捜査の結果、血痕は約150m離れた戸田市喜沢南1丁目付近の県道交差点から続いていることを確認。女性が使っていたとみられる入れ歯が落ちていたことから、同署では女性がここでクルマにはねられる事故に遭った可能性が高いこともわかった。
タイヤ痕や事故の状況から、警察ではトラックが関与した悪質な死亡ひき逃げ事件と断定し、本格的な捜査を開始するとともに、死亡した女性の身元についても特定を急ぎたいとしている。
