見通しの良い交差点、衝突まで相手に気がつかず?

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4日、岩手県江刺市内の交差点で、乗用車同士が衝突する事故が起きた。この事故で一方のクルマに同乗していた13歳の少年が死亡した。警察では一時停止を違反した23歳の男を業務上過失致死の現行犯で逮捕している。

岩手県警・江刺署によると、事故が起きたのは4日の午前8時20分ごろ。江刺市愛宕付近の市道交差点で、北進していた44歳男性の運転する乗用車が、一時停止標識を無視して西進していた23歳の男が運転する乗用車と衝突した。

2台は衝突によって大破するとともに、そのまま路外に弾き飛ばされて停止している。

この事故で北進していたクルマに同乗していた13歳の少年が肺挫傷によって収容先の病院で死亡。双方の運転者と、西進していたクルマに同乗していた22歳の男性が打撲などの軽傷を負っている。

警察では西進していたクルマを運転していた23歳の男を業務上過失致死の現行犯で逮捕。2人に対する同過失傷害容疑と、道路交通法違反容疑についても調べを進めている。

事故の原因は一時停止を怠ったこと、そして路面がアイスバーン状態だったために急ブレーキが効きにくかったこととみられてるいが、逮捕された男は警察の取り調べに対して「クルマの存在に気がつかなかった。衝突するまで何が起きたかわからなかった」などとも供述しているようだ。

現場は水田の中にある見通しの良い交差点であることから、同一の速度で同一の地点に向かう双方の移動体が「目の錯覚で止まっているように見える」という、“コリジョンコース現象”によるものだった可能性もあるとして、検証を行う方針。

《石田真一》

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