兵庫県警は28日、道路の側溝に被せる鋼製のふた(グレーチング)を大量に盗んだとして、別の窃盗事件で逮捕・起訴された男を再逮捕するとともに、2人の男を新たに逮捕した。3人は盗んだグレーチングを転売したことも認めている。
兵庫県警・川西署によると、グレーチングを盗んだとして逮捕されたのは、別の窃盗事件で逮捕・起訴されている31歳の男と、この男の知人を名乗る21歳と20歳の男。
3人は川西市や宝塚市などでグレーチングを盗み、廃材業者に転売していた疑いが持たれている。両市ではこれまでに約400枚、400万円相当のグレーチングが盗難被害にあっており、その大半はこの3人が関与したものではないかとみられている。
昨年は鋼材が不足したこともあり、一時的に廃材の値段も高騰したが、グレーチングは強度を確保するために良質な鋼材が使用されていることから、高値で売れたとみられる。
調べに対して3人は「カネが欲しくて盗んだ」と供述し、容疑を大筋で認めている。警察では3人を厳しく追及し、余罪についても調べを進める方針だ。