日本自動車工業会の小枝至会長は、会長会見で、今春闘について「ベアを要求しない組合も多く、交渉の中心は賞与（ボーナス）に絞られるのではないか」との見方を述べた。
今春闘では大手自動車メーカーの労組がベア要求を見送り、一時金の過去最高額の要求が相次ぎ、結果的に満額回答だった。しかし、自動車業界の中小企業は、これを機会に大手との格差是正を求めてベア要求している組合も少なく無い。
小枝会長は「日本の賞与を含めた賃金は国際的に見て低くは無い。賃金水準を一律に上げるのは難しい」と述べ、中小企業のベースアップは厳しいとの見方を示した。
