【インプレ'05】熊倉重春 ポルシェ『911』 乗用車としても通用するフレキシビリティの高さ

試乗記 国産車
【インプレ'05】熊倉重春 ポルシェ『911』 乗用車としても通用するフレキシビリティの高さ
【インプレ'05】熊倉重春 ポルシェ『911』 乗用車としても通用するフレキシビリティの高さ 全 1 枚 拡大写真

今度はコードナンバー997 。特徴はヘッドライトが楕円に戻ったこと。やっぱりこのほうがポルシェらしい。まず発売は“カレラ”と“カレラS”だが、もちろん性能はベーシック仕様でもじゅうぶん以上。

とくに光るのは、スポーツカーとしては意外と思われるだろうが、乗用車としても立派に通用する乗り心地。かっ飛ばしから通勤まで何でもこなすポルシェの面目躍如といったところだ。

でもそれだけだと超高速走行でフワッとすることもあるので、ポルシェとしては初めてダンパー減衰力切り替え(PASM)を採用した(カレラにオプション、カレラS に標準)。スポーツモードにすると硬くなるだけでなく車高も2cm 下がり、カキッと鋭く曲がれるなど効果絶大だが、路面が荒れていると跳ねるので要注意。それに市街地ではゴツゴツしすぎて不快だ。

細かいところではステアリングの切れ角が大きくなり、小回りが効くようになったのが嬉しい。やはり「最新のポルシェが最善のポルシェ」は本当だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

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