日産自動車のカルロス・ゴーン社長は25日、新中期計画「日産バリューアップ」の初年度となる2006年3月期の業績見通しを発表した。連結純利益は前期比0.9%増の5170億円と、引き続き過去最高を更新する予想だが、増益率は前期同様に鈍化する。
世界販売の計画は6.8%増の361万8000台。新型車投入で回復してきた国内で10.0%、中国など一般海外市場で10.7%と高い伸びを計画している。
売上高は4.9%増の9兆円、営業利益は1.0%増の8700億円を予想している。中期計画のバリューアップでは「グローバルな自動車業界のなかでトップレベルの売上高営業利益率の維持」をコミットしているが、今期の営業利益率は9.8%レベルとなる。
為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=130円を想定している。