【トヨタ イストマイナーチェンジ詳報】その3 新型ヴィッツとの競合はない?

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ イストマイナーチェンジ詳報】その3 新型ヴィッツとの競合はない?
【トヨタ イストマイナーチェンジ詳報】その3 新型ヴィッツとの競合はない? 全 5 枚 拡大写真

5月30日にマイナーチェンジを行なった、トヨタのコンパクトカー『イスト』。今まではトヨペット店でも併売されていたが、今回のマイナーチェンジからネッツ店での専売車種となった。

ネッツ店には『ヴィッツ』も販売されており、同じ販売店で旧型ヴィッツをベースとしたイストを専売するのは難しくはないのだろうか。トヨタのコンパクトカーを総括するエグゼクティブチーフエンジニアの森坂学さんに話を聞いた。

「じつはヴィッツとイストのお客様は意外に競合しないんです。ヴィッツは1リッターがありますのでベーシック志向の強いお客様が多いのですが、イストに関しては趣味性が強く、あまりヴィッツを気にしている方は少ないようです」と説明。

では、最新のメカニズムとなった新型ヴィッツに対して、現状のイストの優位性はどこにあるのだろうか。

「イストの魅力は、あまり生活感がないところだと思っています。それはプロポーションやインテリアのデザインによるものが大きいと感じています。ヴィッツはトヨタの王道を行くコンパクトカーですが、イストはそこからエレガントやスポーティに振ったクルマを目指しています。それが今回のマイナーチェンジでスポーティな“A-S”というグレードを追加することで、より強まったと思っています」

さらに「ヴィッツはCVTですがイストは4速ATを踏襲しています。メカニズム的にはCVTのほうがメリットが大きいかもしれませんが、いまだにATを求める方もいらっしゃいますので、4速ATもバリエーションのひとつだと考えています。さまざまなクルマを提供できるのも、トヨタの強みでもあると思っています」とコメント。

実際にはイストとヴィッツはユーザーの志向が異なることで、競合しないのは意外なところ。新しいイストは、ベースモデルにあたるヴィッツが先に新型となったことで、現行イストとの差別化が進み、数多くあるヴィッツファミリーの1バリエーションが増えたといったところだ。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  4. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  5. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  6. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  7. BMWが14車種の新型車を発売へ…『X3』や『1シリーズ』に新型 2024年
  8. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  9. 『セリカ』はGRで復活か? エンジンは?---トヨタの名車が再登場へ
  10. VW『ゴルフ』改良新型、新PHEVはEVモード143kmに拡大…欧州受注スタート
ランキングをもっと見る