【ホンダ ASV-3】先進安全自動車も「第3世代」

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【ホンダ ASV-3】先進安全自動車も「第3世代」
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2日、本田技研工業が先進安全自動車プロジェクト『ASV-3』を発表した。周知の通り、ASVはITS(高度道路交通システム)計画の中で、クルマの進化の方向性を指し示すものである。

ASV計画は1991年からITS各省庁と自動車メーカーによって取り組みが始まり、現在は第3期のシステムが研究開発されている。ケータイとは違った意味での“第3世代”が、ASV-3と言える。

ASVは「未来のクルマ」というイメージが強いが、実は第2期、すなわち第2世代の『ASV-2』までで研究開発されてきたシステムの多くは、すでに市場投入が始まっている。

例えば、レーダーセンサーとアクセル・ブレーキコントロールを強調させた「車速・車間制御システム(ホンダ名称:IHCC)」や、通称レーンキープと呼ばれる「車線維持支援機能(ホンダ名称:LKAS)」、プリクラッシュセーフティの核となる「追突軽減ブレーキ+Eプリテンショナー」などだ。これらはホンダはもちろん、トヨタ自動車や日産自動車も同様の機能を市場投入している。ASVはすでに現実のものになっていると言えるだろう。

今回、発表された第3世代、ASV-3の目玉は、認知支援機能の強化だ。これはドライバーが目や耳で知り得る以上の情報をセンサーや通信システムを駆使して提供したり、危険可能性・重要度の高い情報を選別する事でドライバーが“見落とし”など認知し損ねるリスクを軽減するものだ。

これはASV-2で重点が置かれた事故直前領域「プリクラッシュセーフティ」よりも前の段階でリスク回避・軽減を狙うもので、「インフォメーションセーフティ」と定義されている。

ASV-3発表会の壇上、ホンダの白石基厚専務は、「死亡・重傷事故の発生原因のうち、認知遅れが主因のものが全体の71%を占める」と指摘。ASV-3では認知支援機能を充実させる事で、「ホンダはぶつからないクルマの開発を目指す」とした。

《神尾寿》

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