7日、東京都立川市内で、客を装って乗り込んだ男にタクシー運転手が襲撃され、売上金とクルマを奪われる事件が起きた。運転手の男性は鈍器のようなもので頭を殴られ、脳内出血で重傷となっている。
警視庁・立川署によると、警察が事件発生を認知したのは7日の午前5時ごろ。立川市砂川町7丁目付近の市道で「男性が頭から血を流して倒れている」という110番通報が寄せられた。男性は頭などを鈍器のようなもので殴られ、脳内出血の重傷を負ったが、後の調べで八王子市内に在住する70歳のタクシー運転手ということが判明。仕事中に乗客を装った男から襲撃を受け、現金とクルマを奪われていたことがわかった。
襲撃があったのは午前4時ごろで、奪われたタクシーは現場から約2kmほど離れた武蔵村山市内の路上に放置されているのが発見されたが、売上金約3万円相当の入った袋は無くなっていてた。
事件当日は台風14号が接近していたため、普段よりも交通量が少なく、事件発生を目撃した人もいないとみられている。犯人とみられる男は八王子市内から乗車したとされており、警察では男が現場付近に土地勘があり、逃走する手段を持っていたものとみて、強盗致傷事件として調べを進めている。