ブリヂストンは、12日開催の取締役会で、今年3月30日開催予定の株主総会で、渡辺恵夫社長が退任し、後任に荒川詔四副社長が昇格するトップ人事を内定したと発表した。渡辺社長は、取締役相談役に就任する。
記者会見した渡辺社長は、米国事業の立て直しやファイアストン問題など、大きな課題の解決を「ほぼ達成したことから、社長交代を決めた」と述べた。後任社長に就任する荒川氏は「名実ともにタイヤメーカーナンバーワンを目指す」と述べた。
荒川氏は、1968年に同社に入社してから、ほぼ一貫して海外畑を歩んできた。1992年にはタイの子会社の社長、2001年には欧州子会社の最高経営責任者も務めた。昨年3月にブリヂストンの代表取締役となり、7月には専務から副社長に昇格した。61歳。