【トヨタ カムリ 新型発表】2トントラック相手に衝突で効果

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【トヨタ カムリ 新型発表】2トントラック相手に衝突で効果
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新型トヨタ『カムリ』はアメリカ市場をホームグラウンドとするワールドカー。世界でもっとも安全性への要求が厳しい市場でベストセラーの地位をさらに確固たるものにするため、トヨタは新型カムリのボディシェルに、衝撃吸収に関する新技術を投入した。

旧型との最大の違いは側面衝突対応。従来のクルマは側面衝突のさい、衝撃を主にサイドメンバー(ドア開口部下の部分)で吸収していたが、新型カムリのボディはルーフやフロアなどに変形コントロール範囲を広げ、ボディ全体で衝撃を吸収する。

「マルチロードパス」と呼ばれるこの構造は、サイドメンバー、ルーフ内に横方向に配置されるリインフォースメント(補強材)、センターフロアのクロスメンバー(構造材)を効果的に補強することで実現された。考え方としては、スバルの環状力骨構造に似たもので、側突時も室内への侵入量の抑制と衝撃吸収性の向上という、相反するファクターを両立させるのにはかなり効果があると思われる。

ボディ全体も、自車の安全だけでなく、大損傷を受けやすい大型車との事故のさいにもキャビンを効果的に守るという、全方位コンパティビリティボディ構造「GOA」が採用されている。2トントラックを相手とする前面、側面、追突試験を実施し、効果を確認したという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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