【ホンダ ゼスト 発表】自由にデザインしてから軽枠へ

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ ゼスト 発表】自由にデザインしてから軽枠へ
【ホンダ ゼスト 発表】自由にデザインしてから軽枠へ 全 6 枚 拡大写真

「最初から軽自動車の車体寸法枠を意識したデザインはやりたくなかった」。ホンダの新型軽自動車『ゼスト』のエクステリアのデザイナー、中井英理氏は、デザインの意図について語る。

中井氏はこれまで、初代『CR-V』、2代目『ステップワゴン』、現行『オデッセイ』など、比較的大柄なモデルを手がけてきたエクステリアデザイナーだ。

軽自動車についてはゼストが初めての作品となるが、2004年の第38回東京モーターショー(商用車ショー)にホンダが出品したコンセプトカー『PV』を手がけた。後方に切れ上がるボディ下部のプレスライン、明瞭なフェンダーアーチ、前後で段差のあるグラスエリア下端など、ゼストのデザイン面の特色の多くがPVから受け継がれてきたものだとわかる。

「デザインの初期では、軽自動車の枠にとらわれず、自由にデザインし、後でそのデザインを軽自動車の寸法に抑えるというアプローチを行いました。ボリューム感を出すため、グラスエリアを高くして、ボディに厚みを持たせました。ただ、そのままだと重々しすぎるので、ドアのラインをキックアップさせたり、ルーフを弧状にしたりといった工夫を行いました」(中井氏)

ホンダの軽自動車の主軸モデル『ライフ』が、もっぱら女性ユーザーに受けていることから、男性ユーザーへの訴求に軸足を置いたというゼスト。

「男性ユーザーの軽自動車に対するイメージは、奥様のクルマに仕方なく乗ったりと、あまりポジティブではないケースが多い。そういった男性ユーザーの方々が進んで乗りたくなるような、『乗っている姿が格好いい』と思えるデザインに仕上げたつもりです」(中井氏)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る