フィアット社長がユベントス売却意向?

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フィアット社長がユベントス売却意向?
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19日、イタリア国内では「フィアットが強豪サッカーチーム『ユベントス』を売却か?」との情報が流れ、カルチョ・ファンを騒然とさせた。ある消息筋によるもので、「フィアットのセルジオ・マルキオンネ社長が、ユベントス株売却の可能性を専門家に打診中」という内容だった。

それに対し同日夜、今度はフィアットの創業家・アニエッリ一族の投資会社で、ユベントス株の60%を保有する『イフィル』社関係者の話として、「売却話は事実無根」という情報が流れた。

ユベントスはフィアットと同じトリノを本拠とし、100年以上の歴史を誇る名門チーム。イタリア国内に1000万人、ヨーロッパ全体で2500万人のファンを擁し、サッカーファン人口の3分の1にあたるという。株式会社組織で、長年アニエッリ家が大株主の座にある。2003年に死去したジョヴァンニ・アニェッリ名誉会長は、生涯を通じて頻繁にサッカー場に姿を現していた。

ところが、さきのイタリア1部リーグ全体を巻き込んだ八百長事件にともない、株価が急落。先日14日にはサッカー協会のスポーツ裁判所によって、他の2チームとともに2部降格が裁定された。そのため、スター選手の相次ぐ移籍話が取り沙汰されている。

ここ数年フィアットグループおよびアニエッリ家は、本業である自動車部門建て直しのため、航空・鉄道部門や同社のシンボルであるリンゴット工場ビルまで売却してきた。

もしこのお宝売却の噂が本当で、その目的がグループの財務リスクを減らすためだとすると、「フィアット・ファンかつ、ユベントス・ファン」という典型的トリノ人は、どういう反応を示したら良いのだろうか。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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