新型ダイハツ『ムーヴ』は先進の予防安全技術の採用により、高い安全性能を実現した。特にアクティブセーフティ対策として、測距性能に優れたレーザーレーダー、車線逸脱警報システムを開発、「カスタムRS」の2WD車にメーカーオプションで搭載した。
これらシステム開発の総合マネジメントを担当した、同社電子技術部部長で、工学博士号を持つ伊東敏夫氏は、積年の開発への熱い思いを次のように語った。
「私は、航空機のフライbyワイヤのような、操縦者のスロットル入力を電子制御し、走行を最適化する装置を作りたかった」
「90年代から各社競うように、クルマの究極の目標である自動操縦装置の研究をずっと続けてきたが、私たちはなかなか具体的成果を挙げられていなかった。そこに国が、ASV(先進安全自動車)プロジェクトを推進する政策を打ち出した。これはまさに、私たちにとって渡りに船だった」
「そして今日、ようやく開発したシステムのいくつかを搭載することが出来た。これは、完全自動化への大きな第一歩だ」
CMでは、女優の柴咲コウが、戦闘機『ハリアー』らしきジェット機を操縦して、ムーヴカスタムと追走劇を繰り広げる。機体を自在にコントロールする柴咲コウに、伊東氏の思いが反映されていたのかもしれない。