【日産 スカイライン 新型発表】月販1000台のホンネ

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【日産 スカイライン 新型発表】月販1000台のホンネ
【日産 スカイライン 新型発表】月販1000台のホンネ 全 4 枚 拡大写真

日産自動車が11月20日に発表した新型『スカイライン』。日産にとっては低迷する国内販売へのてこ入れ、ブランドイメージ回復など、さまざまな点で重要なモデルである。が、当面の販売目標は1000台/月。

「いくらなんでも少ないのでは?」と思う向きも多いことだろう。

この販売目標について、志賀俊之COO(最高執行責任者)は、「1000台という数字は、ミディアムハイ市場が昨今、あまり好調でないことを考慮して出した現実的な数字」と説明する。が、本音は当然別。

「『シーマ』や『シルビア』などがいい例ですが、かつて日産は、クルマの魅力で市場を拡大させたことが何度もありました。できればスカイラインも1000台などという規模ではなく、それよりはるかに多くの台数を売っていきたいと思っています」(志賀COO)

もちろん新型スカイラインの投入の目的は、純粋な販売台数の積み増しだけではない。日産というブランドのアイデンティティの象徴、技術力やクルマ作りの思想のアピールなど、多くの役割を担っている。

が、日産好きで知られるメジャーリーガーのイチロー、俳優の渡辺謙らの“大物”をテレビCFに起用し、それぞれ2本ずつ、計4本ものCFを製作したのは、決してイメージのためだけでもない。公式な販売目標はあくまで1000台だが、本当の目標はその上にある。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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