ホンダはニューヨークオートショーで、この秋『S2000』にバージョン追加される「S2000CR」を発表した。「CR」はクラブレーサー(Club Racer)の意。究極の走りに磨きをかけた、あくまでもスポーティなモデルだ。
専用のエアロキットが組み合わされた他、電動ソフトトップを取り外し、約90ポンド(約40kg)の軽量化と同時に外した部分の補強を行いボディ剛性をアップ、レーシーなリアカバーと脱着式のアルミ製ハードトップを組み合わせた。
足周りはガンメタの専用デザイン17インチホイールに『ポテンザRE070』を装着。リアタイヤも245から255へと広げられた。
ハイパフォーマンスタイヤにあわせて、サスペンションもスプリング、ショック、スタビライザーを強化している。ステアリングはクイックなレシオに変更され、アルミ製シフトノブも長さを縮め支点を下げたショートストローク化。ゴールドのステッチ入りバケットシートとドアトリムがCRのインテリアのアイコンだ。
スポーティなテイストを極めたCRだが、237hpを発揮する4気筒2.2リットルエンジンと6速MT自体には手は加えられないとのこと。
「北海道の鷹栖、筑波、鈴鹿、ロサンゼルス郊外にあるHPCCといったテストコースで走り込んでセットしたチューニングです」と、本田技研4輪開発センターの上原繁シニア・チーフエンジニアは語る。「一般のストリート走行を想定して作られてはいますが、週末にサーキットに持ち込んで走るようなユーザーも満足していただけると思います」。
スポーティな走りを堪能できるCRは、今秋、北米市場のみで発売開始。価格は未定だ。