【レクサス LS600h 発表】RWDを基本としたAWD

自動車 ニューモデル 新型車
【レクサス LS600h 発表】RWDを基本としたAWD
【レクサス LS600h 発表】RWDを基本としたAWD 全 3 枚 拡大写真

新型レクサス『LS600h/LS600hL』(17日発売)のハイブリッド駆動系は、既存のハイブリッド車にない新しいパターンのものだ。

トヨタの既存の2モーター式ハイブリッドカーはトヨタ『プリウス』、『カムリ・ハイブリッド』などのFWD(前輪駆動)、レクサス『GS450h』のRWD(後輪駆動)、トヨタ『ハリアー・ハイブリッド』『エスティマ・ハイブリッド』などの「E-Four」(前輪エンジン+モーター、後輪をモーターで駆動するAWD・全輪駆動)などがあった。

レクサスLS600h/LS600hLは、RWD(後輪駆動)を基本としたAWD。従来のE-Fourと異なり、動力分割機構を介して出力されるエンジンとモーターのトルクを、トルセンデフを介して前後輪に配分するというものだ。トルク配分率は通常走行時が前40:後60。状況に応じて同30:70−50:50の範囲でシームレスに変化する。

「トヨタは従来、『マジェスタ』などにRWDベースのAWDシステム『i-Four』を採用していました。LS用のAWDシステムはi-Fourと基本的に同じ考え方ですが、トルク配分を湿式多板クラッチではなく、ギア式のトルセンLSDによって行います。最高級車にふさわしいダイレクトな応答性を得るための選択でした」(AWDシステムを開発した中村大助氏)

レクサスLS600h/LS600hLはオプションレスでも自重2210−2320kgという重量級モデルだが、トルセンデフやケース、シャフトなどの軽量設計により、AWD化に伴う重量増加分は100kg未満に抑えられているという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る