日野自動車は、米国の製造子会社である日野モータース・マニュファクチュアリングU.S.A.(HMM)が北米専用トラックの組立工場をウエスト・バージニア州に新設することを決定したと発表した(既報)。同社として3番目の北米生産拠点で、海外事業を強化する。投資額は8600万ドル(約10億円)。
日野は2004年10月に北米専用トラックの組立をカリフォルニア州のトヨタの米国生産子会社TABC社に生産委託する形で開始、その後2006年4月には、納期短縮および物流の効率化を目的にカナダに組立工場を設立した。
今回、米国における北米専用トラックの販売台数増加に対応して、生産能力の増強と、米国内での完成車両の物流効率化を図るため、より需要地に近いウエスト・バージニア州に米国では2番目、北米では3番目となる同車の組立工場を新設する。
新工場の敷地面積は12万5700平方メートルで、建屋面積が1万8000平方メートル。北米専用のボンネットタイプのトラックを年間2500台生産する能力を持つ。今年11月から操業開始する予定で、従業員数は生産開始時で80人程度の予定。