VWが米国内でディーゼル製造の可能性

エコカー 燃費

独自のクリーンディーゼルキャンペーンツアーをアメリカ国内で開始したVW・オブ・アメリカCEO、ステファン・ジャコビー氏が、今後VWが利益率アップのために北米でのディーゼルエンジン生産に踏み切る可能性を示唆した。

VWでは来年からディーゼルモデルのラインナップを米国内で販売する予定で、モデルを決定後、それに合うエンジンプラントを建設する意向だという。とりあえず来年春から販売が始まるのは2009年モデル『ジェッタTDI』で、現時点で全米50の州での規制に合致している。次に予定されているのは人気SUVモデル『トゥアレグ』で、2009年の販売を目指す。

エンジンプラント建設はディーゼルラインナップが固まってから、という見方もあり、現在期限などははっきり言及されていない。

VWのディーゼルキャンペーン、「ディーゼリューションツアー」は今後2か月かけて全米を回り、最終的に2008年スーパーボウルの会場でイベントを行う予定。

VWの広報、キース・プライス氏は、「クリーンディーゼルは従来のガソリンエンジンと比べて35%燃費が節約でき、音も静かで全く新しいディーゼルエンジンだ。VWでは今後クリーンディーゼルが米国での販売の牽引役になる、と期待している」と語るなど、ハイブリッドに対抗しうるエンジンとしてのディーゼルを強調した。

また、VWは米の環境保護団体、カーボンファンドとパートナーシップを組み、米国内で2007年9月から2008年1月までに販売されたVWの新車1台あたりが吐き出す炭化化合物の排ガスを「オフセット」する運動も実施中。VWは販売数に合わせた投資を行い、カーボンファンドが植樹によりエコシステムを守るという。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る