東京ビッグサイトで開催された「国際福祉機器展2007」(3日-5日)で黒山の人だかりになっているブースがあった。東京理科大学のブースがそうで、来場者が同大学が開発した「マッスルスーツ」を一目見ようと、押すな押すなといった状況だった。
マッスルスーツは一見、『巨人の星』の大リーグボール養成ギブスといった感じだが、これを装着すると、「10kgの力で30kgを持ち上げることができる」(東京理科大学の学生)という。
駆動源は空圧アクチュエータで、それを複数配置し、上肢の屈曲や伸展など上腕の7動作を支援するシステムだ。要介護者がこれを着用すると、腕や二の腕の動作を支援すると同時に、筋力や関節の動きの衰退を防ぐのにも役立つ。
会場では来場者に実際に着用してもらい、同大学の関係者がその反応を確かめていた。ある学生によると、量産化も考えており、「量産時にはS、M、Lの3サイズを標準として用意する」計画とのことだ。