ブリヂストン、太陽電池用接着封止膜の生産能力を増強

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ブリヂストンは、太陽電池用接着封止膜として使用されるEVAフィルム(エチレン・ビニル・アセテート フィルム)の需要が増加していることに対応して、磐田工場のEVAフィルム生産能力を増強すると発表した。

投資総額は約30億円で、2010年1月から増産する予定だ。これにより同社では、現在の生産能力と比較して約1.7倍の生産能力となり、月産約1500トンのEVAフィルムの生産が可能となる。

太陽光発電は発電過程で全く排出物を出さないクリーンなシステムで、CO2などの温室効果ガスにより地球温暖化が進行する中、地球環境保全の観点から重要性が増している。これに伴って、太陽電池の需要は世界的に急伸長しており、太陽電池の接着封止膜に使用されるEVAフィルムの需要も急増している。

EVAフィルムは、太陽光線を電気に変換するシリコン・セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用される。EVAフィルムは、加熱することで無色透明となり、水や紫外線にも強いため、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材となっている。

同社では、伸長が見込まれる太陽電池需要に対応するため、EVAフィルムの生産能力を増強する。今後も状況に応じた生産能力増強などの施策を検討していく予定。

《レスポンス編集部》

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