カリフォルニアで新重量税を検討

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カリフォルニアで新重量税を検討
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カリフォルニア州では現在、「燃費の悪い車に高い税金を課し、燃費の良い車にはリベートを」という法案が検討されている。これは「カリフォルニア・クリーン・カー・ディスカウント・アクト」と呼ばれるもので、新車購入の登録時に1回限り適用される。

気になる内容だが、いわゆる「ガス・ガズラー」、燃費の悪い車に課せられる金額は最高で2500ドル。対象となるのはハマー、ダッジ『バイパー』、シボレー『タホ』など。逆にトヨタ『プリウス』、ホンダ『シビック』、日産『セントラ』などのULEVには大幅なリベートが適用されるという。

実はこの法案、昨年6月にも投票が行われたが、自動車メーカーからの激しいロビー運動もあって僅差で可決されなかった。

こうした排気量別に課税を行うのは「フィーベイト」と呼ばれ、カナダではすでに実施されている。アメリカでもカリフォルニアの他、ニューヨーク、マサチューセッツ、コネチカット、バーモントなどの州で導入を検討中だ。

しかしフルサイズSUVなどの大排気量の車は特にビッグ3にとっては利益マージンの大きい商品だけに、メーカー側はこれに反発している。カリフォルニア自動車ディーラー協会では、「法案が可決されれば比較的価格の安い小型車の販売が増え、州の税収にも影響を及ぼす」と警告している。

可決された場合、法案は2011年モデルイヤーから適用され、二酸化炭素などの排気量によって車のランク付けが行われる。車の売り上げ全体の4分の1は影響を受けないが、およそ35%が課金され、40%がリベートを受け取ることになると予想されている。カリフォルニア州では、フィーベイトが導入されれば2030年までに5700万トンの排ガスが削減できる、と試算しているが、これは900万台の乗用車、ライトトラックが道路上から消えるのに等しい量だという。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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