国土交通省は6日、日産自動車から申請があったE10対応車について、道路運送車両の保安基準に基づく試験自動車として初めて大臣認定を行った。
E10対応車は、ガソリンにエタノールを10%まで混合したものを使用できる自動車で、バイオエタノールの普及によりCO2削減に寄与することが期待されている。通常のガソリン車は、エタノールを3%まで混合したガソリンしか使用できない。
日産のE10対応車は、『ムラーノ』で、車両重量1670kg、エンジン排気量は2488cc。十勝圏振興機構が、規格外の小麦やてんさいを原料として製造したバイオエタノールをガソリンに混合してE10燃料を製造し、これを使用して北海道十勝地方で走行試験を行う。
公道走行試験により得られたデータは国土交通省に報告され、道路運送車両の保安基準の検討に活用される。