6日、三菱自動車は、電池やモーターなど電気自動車(EV)の主要コンポーネントを改良して航続距離を拡大させた『i MiEV』の実証走行試験車(計10台)を東京電力に引き渡した。
これは、三菱自動車と電力会社の共同研究第2段階となる、実際の業務車両として使用する実証走行試験(フリートモニター)のためにおこなわれたもの。
共同研究の第1段階として、三菱自動車は、2007年3月に東京電力へ i MiEVを1台引き渡し、「先行試験」を開始。この先行試験において、同車の総走行距離はおよそ4500kmに達し、東京電力で開発した急速充電器との整合性や、業務車両としての適合性(航続距離、動力性能、使い勝手など)について、充分な性能であることが確認できたという。
この結果を受けて、共同研究の第2段階として、i MiEVを東京電力の支社等に順次配備し、業務車両として使用する「実証走行試験」を開始する。(実施期間:本年2月 - 2009年3月予定)
この実証走行試験では、三菱自動車は研究車両の供給や実証走行データの分析、東京電力は実証走行の実施・データの収集や実用性の評価を担当し、実際の運転環境における総合的な性能や市場での受容性を確認する。
三菱自動車では、この実証走行試験から得られる様々なデータを基に、i MiEVの早期実用化に向けて開発を進めていくとしている。