国土交通省は15日、日本にまだ1台しか存在しない非接触給電ハイブリッドバスを、羽田空港内の無料連絡バスとして同日から運行を開始した。今回の運行は試験的もので、土日を除く2週間の限定運用となる。営業運転に入る直前には報道関係者向けに試乗会が行われた。
IPT=非接触給電ハイブリッドバスは、給電に、プラグなどを「接触」させる有線回路を使用せず、路面とバスとの間で「非接触」の電磁誘導を用いて、急速に充電するバス。
電池には、従来のハイブリッドバスに使用されているニッケル水素電池ではなく、大容量リチウムイオンバッテリーを採用。電気走行(EV)とハイブリッド走行(HV)を自動・強制の両方で切り替えられるシステムを備えている。
試乗は、空港から給電装置のある羽田京急バス東京営業所までの1往復で、空港内をEVモード、一般道をHVモードで走行した。試乗してみて新鮮なのは、両モードともに発進時のスムーズさだ。同バスはマニュアル・トランスミッションだが、内燃式エンジンにあるクラッチの擦り合う感覚が全くない。電車と同じように、音もなく滑り出し、あとからモーター音が床から響く。0km/hからの発進はモーターのみで駆動するという。
なお、2週間限定(予定)の同バスの運転時刻は下記のとおり。
●第1旅客ターミナル8番乗り場発
11時03分、11時18分、11時33分、14時03分、14時18分、14時33分
●第2旅客ターミナル9番乗り場発
11時07分、11時22分、11時37分、14時07分、14時22分、14時37分
●国際線ターミナル3番乗り場発
11時11分、11時26分、11時41分、14時11分、14時26分、14時41分