東レ、高機能樹脂の生産能力を増強

自動車 ビジネス 企業動向
東レ、高機能樹脂の生産能力を増強
東レ、高機能樹脂の生産能力を増強 全 1 枚 拡大写真

東レはこのほど、高機能樹脂であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の生産能力増給を決定した。東海工場(愛知県東海市)の生産設備を改造し、2009年4月に年2500トン増強して1万4000トンに引き上げる。

PPS樹脂は、耐熱性や耐薬品性、機械的強度、難熱性などに優れた“スーパーエンプラ”で、電気・電子機器やOA機器、そして自動車の電装部品などに使用され、採用領域が拡大している。PPS樹脂コンパウンドの世界需要は約7万5000トン(07年)と推定され、今後も年7%以上の高成長が見込まれている。

東レではPPS樹脂事業の拡大に向けて、増産による安定供給体制の確保を図るとともに、新規グレードの開発と新規用途の開拓を進めていくとしている。

なかでも自動車分野向けには、“ナノアロイ”をはじめとする独自のポリマーアロイ技術を活かした新規グレードの開発を進め、自動車の軽量化、カーエレクトロニクス化、ハイブリッド対応に向けた新規用途開発に取り組んでいく方針だ。

東レは、名古屋で「オートモーティブセンター」の建設をはじめ、「アドバンストコンポジットセンター」の設置も計画しており、ここへ来て自動車関連ビジネスを一段と強化している。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車で「水シミZERO」、水道に取り付けるだけで純水を生成…サンコーが発売
  2. 【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人
  3. 台風や秋雨対策に、大型サイドミラー対応の超撥水ガラスコート「ゼロワイパー」発売
  4. スズキ『アルトラパン』が10年目のビッグマイチェン! 開発者が語る「長く愛される理由」と、それでもデザインを大刷新したワケ
  5. フィアット『デュカト』2台をひとつに、キャンピングカー製造を効率化…独キャラバンサロン2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る