【試乗記】日産 GT-R…松田秀士

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【試乗記】日産 GT-R…松田秀士
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ポルシェ『911ターボ』と比較すると圧倒的にコーナーリングスピードが高い。リヤに重いトランスミッションを配置したトランスアクスルにしたことで、前後のアクティブな荷重バランスが取れていてコーナーへの進入の速度が高いのだ。

911ターボで同じようにコーナーに進入すると、ブレーキの使い方によってアンダーステアになったりオーバーステアになったりする。つまり、ポルシェはドライバーの操作次第でバラエティな操縦性を持っているといえるだろう。

それに対して日産『GT-R』はどのような操作にもほぼ同じ操縦性を示す。つまり、あまり乗り手を選ばないところがある。マルチ・パフォーマンス・スーパーカーという目的は的確に達成しているといえる。

ただ、スーパーカーとしてスポーツカーとして考えたとき、どちらがクルマとして面白いと感じるかは人それぞれだ。GT-Rの面白さは、誰にでもレーシングカーのパフォーマンスが実体験できる。そこがポイントだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆

松田秀士|モータージャーナリスト
GTでフェラーリを駆る現役レーサー。INDY500やルマンなど海外レースにも積極的にチャレンジする。すでに49歳が目前という年齢ながら、まだまだ走る。モータージャーナリスト活動にも積極的。日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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