【試乗記】レクサスIS F…松田秀士

試乗記 国産車
【試乗記】レクサスIS F…松田秀士
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専用チューンされた V8自然吸気エンジンのキレのいいピックアップは素晴らしい。日産『GT-R』のターボエンジンとは、ひと味違うリニアな回転フィールがある。低回転からもしっかりとトルクがあり、優秀なパドルシフト8速ATのおかげでトップエンドまできっちりと使いきれる。

8速ATのシフトの速さはホンモノで、ATといえどもほとんどの回転域でロックアップ(MTのように直結になっている状態)されるので、アクセルに対するピックアップにもダイレクト感があり、右足を使っての操縦性の変化も具現化できるようになっている。

サーキットでは、かなりサスペンションは締め上げられていて硬さを感じたのだが、その後公道で手にしたときには、初期のサスペンションストロークがマイルドにリセッティングされていた。室内も静かなことからロングドライブも苦にならないだろう。

ハンドリングは、素のFRらしい素直なもので、スタビリティコントロールをOFFにすれば、オーバーパワーなハンドリングに相当なスキルを要求される。が、ONにしておけば安全にかなり楽しめる。LSDを装備していないことが残念。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆

松田秀士|モータージャーナリスト
GTでフェラーリを駆る現役レーサー。INDY500やルマンなど海外レースにも積極的にチャレンジする。すでに49歳が目前という年齢ながら、まだまだ走る。モータージャーナリスト活動にも積極的。日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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