日産自動車の志賀俊之COOは29日、新型『ムラーノ』の発表記者会見の席上、米国のサブプライムローン問題に端を発する金融危機について触れ、「悲観的に考えること自体が消費者心理を厳しくさせる」と述べた。
志賀COOによると、日本では今のところ直接的な販売への影響は起こっていないとのことだ。それは中国、ロシアについても同様だという。
米国で起こっていることがこれから世界に波及し、日本の自動車需要もさらに落ち込んでしまうのではないかと心配すればするほど、消費者のマインドを冷やしてしまうことになり、過度の悲観論は禁物だというわけだ。
とは言うものの、金融危機は日を追うごとに拡大しているのも事実で、志賀COOは「自動車販売に影響が出ないうちに解決してもらうことを切に望んでいる」と強調した。