トヨタ自動車は10月2日、パリモーターショーで新型『アベンシス』を発表した。新型は3代目。欧州ではレクサスを除けば、トヨタのフラッグシップに位置づけられるセダン&ステーションワゴンだ。
新型のボディサイズはセダンが全長4695×全幅1810×全高1480mm。ワゴンが全長4765×全幅1810×全高1480mm。現行型と比較すると、全高は変わらないが、全長と全幅はそれぞれ50mm大きくなった。
拡大したサイズを生かして、ボディサイドのボリューム感は現行よりも大幅アップ。フロントはオーソドックスな横基調グリルを採用するが、ヘッドランプはボディサイドまで回り込み、斬新なイメージを与える。
ワゴンはサイドから見ると、小さなウインドウグラフィックと現行よりも寝かされたテールゲートがスポーティに映る。フランスにあるトヨタのデザイン拠点、ED2が手がけた流麗なフォルムは、空気抵抗係数cd値0.28(セダン)、0.29(ワゴン)と優秀だ。
エンジンはガソリン3種類、ディーゼル2種類の合計5ユニット。ガソリンは1.6リットル直4(132ps、16.3kgm)、1.8リットル直4(147ps、18.4kgm)、2.0リットル直4(152ps、20kgm)。ディーゼルは2.0リットル直4(126ps、31.6kgm)、2.2リットル直4(150ps、34.7kgm)。2.2リットルには高出力版(177ps、40.8kgm)も設定される。
ミッションは6速MTが基本で、ガソリンの1.8/2.0リットルには、「マルチドライブS」と呼ぶCVTを用意。ディーゼルには6速ATも設定される。環境性能も引き上げられ、CO2排出量は現行比でガソリンが10 - 26%、ディーゼルが10%改善された。
グレード構成は標準、「Sol」、「エグゼクティブ」、「プレミアム」の4モデル。新型は英国工場で生産され、欧州市場に2009年1月に投入される。日本への導入は、現時点では未定である。