【スズキWRC】初の本国参加…ラリージャパン

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【スズキWRC】初の本国参加…ラリージャパン
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WRC=世界ラリー選手権もシーズンはあと2戦を残すだけとなった。次戦ラリージャパンは、スズキWRCチームにとって大事な一戦となる。「SX4 WRC」にとって初めてのホームラリーになるからだ。

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ラリージャパンは今回からベースが札幌に移され、コース設定は全面的に新しくなった。スズキによれば道幅は狭く、高速の直線の終点にタイトなコーナーがあるような設定が特徴だ。木や溝が道路の両側に迫り、エラーが許される余地は少ない。

さらにスズキは、ブレーキエリアがとくに複雑で、グリップやトラクションがどうなるかわからないまま高速域に達するドライバーが少なくないだろうと分析する。路面はソフトグラベルでぬかるみになりやく、アルゼンチンやイギリスにやや似るとの評価だ。天候の影響は大きい。

WRCはアスファルトが2戦続いた後でグラベルに戻ってくる。スズキの両ドライバー、トニ・ガルデマイスター(#11)とP-G. アンダーソン(#12)にとって好みの路面だという。もっともスズキでは、ラリージャパンは高速での方向転換が多いので、アスファルトでの経験もラリージャパンでは有効だと考えている。

SX4 WRCのセッティングはアスファルト走行時と比べて地上高をあげ、ブレーキを小型にする予定だ。日本の地質は路面に溝が掘られやすいので、地上高は途中で変更するかもしれない。最近のスズキは信頼性を重視し、シーズン中盤の7月からは2台とも完走を続けている。ラリージャパンでも完走をめざすが、「地元ファンのために、いくらかスピードを出したい」(チーム関係者)。

ラリージャパンの経験は、ガルデマイスターもアンダーソンも2005年に走っただけだ。ただしコースが変わっているので前回までの経験は役に立たない。

今年はどうなるか本当のところはわからないとしながらも、ガルデマイスターは次のようにいう。「鍵は正確さだ。ラインから外れてはいけない。フィンランドとちょっと似ているから好きだね。大きな違いはラリージャパンのほうが道幅がずっと狭く、グリップが一定しないこと。少なくとも私の前の経験ではそうだった」。

アンダーソンは05年はクラスA6を『スイフト』で走って2位を獲得している。「シーズン当所からSX4 WRCの開発に努力してきたのが報われ始めた。ラリージャパンはドライバーの技量、とくにブレーキ技術が要求されるので我々のスタイルに合っている。ホームでポイントを獲得したい」。

ドライバーズ・ランキングはシトロエンのローブが106点で1位、ガルデマイスターは5点で14位、アンダーソンは4点で16位。マニュファクチャラーズはシトロエンが169点で首位、スズキは21点で6位だ。ラリージャパンは10月31日から11月2日まで、29ステージ延べ343.69kmで争われる。

《高木啓》

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