【シトロエン C5 試乗】クルマ好きより運転好きに…田畑修

試乗記 国産車
【シトロエン C5 試乗】クルマ好きより運転好きに…田畑修
【シトロエン C5 試乗】クルマ好きより運転好きに…田畑修 全 5 枚 拡大写真

低速で走っているときはコトコトと路面の凹凸を伝えてくるが、速度を上げるとすーっと乗り心地が良くなる。ステアリングを切り込んだときも反力が小さく最初はアレッと思うが、コーナーでは切り足しや切り戻しがスムーズにでき、ハンドル自体の慣性が小さいせいかステアリング操作が楽しくなる。

前者は油圧+密封窒素がつかさどるサスペンション、「ハイドラクティブ3プラス」のなせるワザで、後者はセンターパッド固定式の「センターフィックス・ステアリング」の功績だ。ともにクルマ好きというより「運転好き」の心と身体に訴えてくるものがある。「移動が楽しくなる」シトロエン『C5』ならではの味わいだ。

骨太感のあるスタイルは車幅を『C6』と同等まで広げて実現した感もあるが、存在感はぐっと増した。これならシトロエン・フリーク以外にも受け入れられる。

182cm、85kgの筆者の身体をゆったり受け止めてくれるシートは案に違わず秀逸で、後席の足元がクルマの大きさのわりにはちょっと狭いかな、と感じた以外は文句ない。

路面状況に応じて車高の上げ下げが可能で、さらにツアラーならリアの車高をグッと落として荷物の積み卸しも楽にできるなど、さまざまなワザを使えてセダン2.0が399万円、ツアラー2.0は419万円。このプライスにも説得力がある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

田畑修|フリーランスライター
1957年東京生まれ。1980年に日刊自動車新聞社に入社し、『輸入車ガイドブック』編集長などを歴任後、1998年からフリーランスに。古き良き時代のクルマ社会に関する記事や自動車産業の動向、参加型モータースポーツのレポートなどを手がける。

《田畑修》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る