【日産 キューブ 試乗】センスがいいカフェ…金子浩久

試乗記 国産車
【日産 キューブ 試乗】センスがいいカフェ…金子浩久
【日産 キューブ 試乗】センスがいいカフェ…金子浩久 全 5 枚 拡大写真

オリジナリティの高さとフルモデルチェンジの上手さのふたつで、今度の『キューブ』は大いに魅力的だ。突飛な非対称リアウインドウばかりに目がいってしまうが、キューブの真骨頂はインテリアにある。

造形、配色、素材それぞれが高いレベルでバランスをとっていて、センスがいいカフェで寛いでいるような心地良さがある。Aピラーの形状と運転姿勢の関係についてもよく吟味されており、運転しやすく、景色が違って見えてくる。

旧型の魅力とキャラクターを活かしつつ、新しい試みを巧みに織り込むことに成功しているのも、魅力につながっている。変え過ぎと守り過ぎが多い日本車にあって、希有な例。
 
デザインに、ファンシー趣味やヤンキーテイストが皆無な貴重な日本車でもある。フジヤマ&ゲイシャではない、現代のニッポンの良質なデザインとカルチャーを体現している。旧型では、若者中心に訴求されていたが、新型は世代や性別などを越えて、あらゆる人におススメできる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★★

金子浩久|モータリングライター
1961年東京生まれ。著書に、『10年10万キロストーリー』、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』(共著)などがある。

《金子浩久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. ホンダが新型EVの『e:NP2』を中国で発売…北京モーターショー2024にも展示
ランキングをもっと見る