住友電気工業は、100%子会社である住友電工ハードメタルの粉末合金・ダイヤ製品事業を組織再編すると発表した。
粉末合金・ダイヤ製品は、研究の開始以来80年余の歴史を持つ同社グループの産業素材関連事業の中核をなす製品の一つ。同社は、2003年4月に、グローバルな市場動向に迅速かつ的確な対応を実現するため、粉合・ダイヤ事業部を分社し、住友電工ハードメタルを設立した。
以来、同社は研究・開発・製造から販売までの一貫した機動性に富む切削工具メーカーとして、自動車、航空機、エネルギー、建設機械、金型など、幅広い産業の機械加工に欠かせない、超硬合金工具「イゲタロイ」、CBN焼結体工具「スミボロン」をはじめとする切削工具、レーザー加工機用光学部品を国内外のユーザに提供して事業を拡大してきた。
粉末合金・ダイヤ製品事業のさらなる成長発展を目指して、事業戦略の推進体制や原料調達体制の強化、同社ブランドによる販売力の強化、新興国を中心とする海外市場でのさらなる拡販を図ることを目的に組織再編する。
2009年4月1日付けで、同社を承継会社、住友電工ハードメタルを分割会社とする吸収分割を行い、住友電工ハードメタルの粉末合金・ダイヤ製品事業のうち、経営企画、原料調達、国内外営業、ロジスティック管理に係る事業を住友電工が承継する。