日産の新型『キューブ』のアピールポイントのひとつが、ゆったりとくつろげる心地のよいインテリアだ。事実、キューブの室内に入ると、何故だか心がなごみ、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる。
インテリアデザインは、開放感のあるジャグジーをイメージしたラウンドした曲面で構成され、それにリビングのソファを思わせるクッション性豊かなシートを組み合わせることで、リラックスできる空間を作り上げている。
新型キューブのインテリア設計を担当した日産テクノの恵山勇輝さんは「新型キューブのインテリアはデザインと設計が喧々諤々と意見を交わしながら開発を進めました。その結果、優れた実用性を確保しながらも、オリジナリティのあるインテリアを作り上げることができました」
「ラウンドしたインパネは助手席の開放感を高め、高輝度のファインビジョンメーターを採用することで運転席周りの質感も向上させています。ドア内側のハンドルにメッキを施したり、ドアを閉める時の音をチューニングするなど、ディテールにもこだわって開発しています」とコメント。
実際に、シートは座り心地が良く、体を包み込むようにホールドしてくれ、インパネも曲面を多用した柔らかなデザインに仕上げられている。「スタイリッシュガラスルーフ」装着車では、高い開放感を味わうことができ、SHOJIシェードを閉じれば、柔らかな自然光を感じながらのドライブを楽しむこともできる。
後席もニールームが先代よりも45mmも拡大されているので広々としており、居住性も良好だ。後席の着座位置が前席よりも少し高めに設定されているので開放感も高い。
ラゲッジは後席を最も後退させた時にはあまり広くは無いが、後席にはスライド機能が設けられているので、荷物の量に合わせて荷室と後席の居住性をフレキシブルに調整することも可能だ。
ルーフトリムやスピーカーグリルには波紋の模様が描かれており、随所にキューブらしい工夫が施されているのも魅力だ。この居心地の良い室内空間に惹かれてキューブを選ぶ人も少なくないはずだ。