デトロイト・オートショーのプレスデイ2日目の12日、3代目となる新型トヨタ『プリウス』が発表された。
新型のボディスペックは、全長が15mm伸びた以外は従来モデルと同じだが、ルーフのピーク部分を100mm後方にずらしたことでリアシートのヘッドクリアランスが拡大。スペース効率の良いフロントシートを採用したこともあって、後席レッグルームが広がり、居住性が大きくアップしている。カーゴスペースも、バッテリー冷却装置により横方向で59mm広がった。
フェンダーライナー、アンダーパネル前部、リアフロアカバーにフィンを追加する等、エアロダイナミックを追求した結果、Cd値は0.25と従来比0.01向上。ほぼすべて90%が新開発されたパワートレインは、ハイウェイで走行時の回転数を下げるために排気量が1.8リットルと大きくなっている。単体で97hpを発揮する4気筒エンジンに、排気熱を回収するシステム、排ガス循環システムや電気モーター式オルタネーターを採用して効率を上げた結果、80hpのモーターと組み合わせたハイブリットシステム全体では134hpを発揮する。バッテリーはニッケル水素。
市街地/ハイウェイの燃費はこれまでの46mpg(19.56km/リットル)から50mpg(21.26km/リットル)に向上。運転状況に応じて「EV」「エコ」「パワー」の3つのモードの切り替えが可能で、0-96km/h加速は9.8秒に短縮した。
オプションでソーラールーフを設定。夏場の駐車時など閉め切った車内の温度を下げる際には、自動的に空気をベンチレーションさせることができる。こちらはバッテリーのみで駆動するリモートACとの併用することも可能だ。
北米での初年度の販売目標台数は18万台。北米での発売は晩春を予定しており、日本でも同時期になる見込みだ。