ドイツのWiesmann(ヴィーズマン)社は、ジュネーブモーターショーで『ロードスターMF4』を発表した。BMW『M3』のエンジンを搭載したオープン2シーターのスポーツカーだ。
ヴィーズマンは1988年、ドイツのデュレムに設立。マーチンとフリードヘルムのヴィーズマン兄弟が、量産車とは一線を画すスポーツカーをハンドメイドで生産している。
今年のジュネーブで発表したロードスターMF4は、「MF4GTクーペ」のオープンバージョン。エンジンは従来どおりBMW製だが、最新世代のユニットが収まっている。
ロードスターMF4には2グレードがあり、「MF4-S」はM3用の4.0リットルV8(420ps、40.8kgm)を搭載。アルミモノコック構造のシャシーは1310kgという軽量に仕上げられ、高いハンドリング性能を生み出すという。トランスミッションは6速ATと7速2ペダルMTの「デュアルクラッチ」が用意される。
もうひとつのグレードとして、「MF4」もラインナップ。こちらはBMW製4.4リットルV8(367ps、50kgm)を搭載するグランドツアラーだ。ボディ構造やトランスミッションなどは、MF4-Sと共通である。
価格はMF4-Sが12万8900ユーロ(約1600万円)、MF4が13万7900ユーロ(約1700万円)。2009年の生産台数は、2008年の250台を上回る350台を想定している。クラフトマンシップが息づく内外装は、ヴィーズマンらしい魅力といえそうだ。