GMは17日、新型シボレー『カマロ』の販売開始を宣言した。発売前のバックオーダーはすでに1万2000台を超えており、滑り出しは上々だ。
新型カマロのモチーフは1967年に登場した初代モデル。GMのグローバルFRプラットホームをベースに、GMの米国とオーストラリア部門が共同開発した。ボディサイズは全長4836×全幅1918×全高1376mm、ホイールベース2852mm。V字形ノーズやパワードームをはじめ、初代を彷彿とさせるマッスルなフォルムが特徴だ。
エンジンは2種類。「LT」「LS」は直噴3.6リットルV6(300ps、37.7kgm)を搭載。「SS」用の6.2リットルV8はMTとATでエンジンが異なり、6速MT用の「LS3」型は426ps、56.4kgm、6速AT用の「L99」型は400ps、54.5kgmを発生する。このL99型には気筒休止システムが組み込まれる。
マッスルスポーツとはいえ、環境性能はおざなりにしていない。V6のEPA(米国環境保護局)燃費は、市街地が7.7kmリットル、高速が12.3km/リットル、V8は市街地が6.8kmリットル、高速が10.6km/リットル。GMは「ライバルのフォード『マスタング』やダッジ『チャレンジャー』よりも燃費は良好」と語っている。
新型カマロはカナダ・オンタリオ州のオシャワ工場で生産。V6のベース価格は約2万4000ドル(約235万円)だ。発売前の受注台数は1万2000台超と、新型に対する関心の高さをうかがわせる。