TDKは、難燃性かつ業界最高水準の超高透磁率を両立した新しいノイズ対策用磁性シート「IRJ17」を開発し、3月から量産開始する。
今回開発した磁性シートは、同社が得意とする材料技術を生かし、独自の軟磁性材料とポリマー材料を複合化、さらに粉体の組成および形状を工夫してできた磁性粉を使用し開発した。
IRJ17は、5MHz以上から高周波まで広い周波数帯域で、ICやフレキシブルプリント基板などから放射されるノイズの減衰に優れた効果を発揮する。ノイズの抑制効果としては、業界最高水準の透磁率(μ'=180)を達成、従来品と比較しても約1.7倍の磁気特性を持つ。また、電子機器に必要とされる難燃性についても、米国規格である「UL94V-0」の認証を取得している。
このシートの実用化により、同社が現在販売中の磁性シートを含め、高周波から低周波までの幅広い周波数帯域で顧客ニーズに応じた、よりきめ細かなノイズ対策が可能となるとしている。