居眠り運転が原因の小学生死傷事故、被告に禁固の実刑

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昨年12月、埼玉県所沢市内の市道でRVを運転中、居眠り運転を起因とする路外逸脱事故を起こし、小学生5人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われた64歳の女に対する判決公判が16日、さいたま地裁で開かれた。裁判所は禁固3年4か月の実刑を命じている。

問題の事故は2008年12月4日午後に発生した。所沢市下富付近の市道を走行していたRVが路外に逸脱。道路左側を対向するように歩いてきた集団下校中の小学2年生児童7人の列に突っ込んだ。この事故で8歳の女児が死亡。他の4人も打撲などの軽傷を負った。

警察はクルマを運転していた64歳の女を現行犯逮捕。助手席には犬が乗せられており、当初はこれに気を取られてハンドル操作を誤ったものとみられたが、後に居眠り運転だったことが発覚。女に事故時の記憶はほとんど無かったされた。

16日に開かれた判決公判で、さいたま地裁の若園敦雄裁判官は「被告は眠気を催したまま運転を続け、これが原因で事故を起こした」と認定した。

その上で裁判官は「被告は児童への衝突にも気づかず、ブロック塀に衝突した衝撃で初めて事故に気づいた」と指摘。「脳梗塞で入院中の夫の介護で疲れていた」情状酌量を求めた弁護側の主張に「同情はできる」としながらも、「自動車運転の基本的な注意義務に反し、クルマを走る凶器にした責任は重い」として酌量は認めず、禁固3年4か月の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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