グランツーリスモ5優勝者、欧州GT4選手権3位入賞

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
グランツーリスモ5優勝者、欧州GT4選手権3位入賞
グランツーリスモ5優勝者、欧州GT4選手権3位入賞 全 3 枚 拡大写真

3日に英国シルバーストーンで開催された「GT4欧州選手権2009」の第1-2戦で、「GTアカデミー」出身のルーカス・オルドネス選手が3位入賞という快挙を成し遂げた。

欧州日産とソニーコンピュータエンターテインメントヨーロッパは2008年、『プレイステーション3』の人気ゲーム、『グランツーリスモ5プロローグ』を使って、『GTアカデミー』という世界選手権を開催。欧州では10か国、2万5000人が参加。その後、全世界の最速記録保持者22名が集まり、8月末に最終選考会が実施された。

その結果、スペイン人学生のルーカス・オルドネス氏(23歳)とドイツ人のタクシードライバー、ラース・シュロマー氏(28歳)が優勝。2人には、本物のGT4マシン『350Z』(日本名:先代『フェアレディZ』)に乗り、日産プレイステーションチームからレースに参戦する権利が与えられた。

ルーカス氏は、グランツリーリスモ5の優勝者とはいえ、レース参加は初めて。そこで、日産は元F1のジョニー・ハーバート選手をはじめ、多くの有名ドライバーから指導が受けられる機会を設けた。

4か月間の猛特訓を受けて、次第にその才能を開花させたルーカス選手、今年1月に開催されたドバイ24時間耐久レースでは、4名のプロドライバーと交代でステアリングを握り、デビュー戦9位という健闘を見せた。

そして彼にとっての2戦目は、3日に英国シルバーストーンで行われたGT4欧州選手権。ここではアレックス選手とコンビを組み、350Zをドライブした。

初戦は11位から6位へ順位を上げ、フィニッシュ。4位スタートとなった第2戦は、アレックス選手が一時首位に躍り出るが、ペースカー導入とピットインにより順位を大きく下げた。しかし、ここで非凡な才能を発揮したのが、ルーカス選手。再び4位まで追い上げ、最終ラップの最終コーナーで、BMWをかわして劇的な3位入賞を果たした。

ルーカス選手は、「最高の気分だよ。次のイタリア戦に向けて、さらに腕を磨かないと」とコメント。日産プレイステーションチームのボブ・ネビル代表は、「短期間でここまで成長した彼の才能と努力には、目を見張るものがある」と称賛している。

バーチャルのゲームの世界から、リアルなレーシングドライバーに転身したルーカス選手。レーサーになるのが夢だったというだけに、今後も素晴らしい活躍を見せてくれそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る