テスラの4ドアEVスポーツ、モデルS…受注1000台突破

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テスラの4ドアEVスポーツ、モデルS…受注1000台突破
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米国テスラ社は12日、4ドアEVスポーツカーの『モデルS』のオーダーが、3月26日の発表から1か月半で、1000台を超えたことを明らかにした。11年後半の発売を前に、人気は上々だ。

モデルSは、『ロードスター』に続く同社2番目のラインナップとして開発。パワートレインは新開発のモーターとシングルスピードのギアボックス。床下に置かれる2次電池は、新開発のリチウムイオンバッテリーで、3種類の容量を用意する。最大航続距離はそれぞれ160マイル(約257km)、230マイル(約370km)、300マイル(約483km)だ。

充電は家庭用のコンセントから可能で、電圧は120V、208V、240Vに対応。さらに、わずか45分でチャージできる440Vの専用充電システムを用意する。車重は1735kgに抑えられ、0-96km/h加速5.6秒、最高速209km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを発揮する。

モデルSの価格は5万7400ドル(約550万円)からを予定しているが、米国政府による7500ドル(約72万円)の補助金が受けられるため、実質的なベースプライスは、4万9900ドル(約478万円)まで下がる見込みだ。

予約台数が1000台を超えたのは、このEVに対する助成制度の効果が大きい。テスラ社によると、ガソリン価格が将来、1ガロン5ドル(約126円/リットル)以上になれば、モデルSのモデルライフにおけるトータルコストは、新車価格が3万ドル(約290万円)クラスの車と同等になると試算している。

米国で3万ドルクラスの4ドア車といえば、フォード『トーラス』、ホンダ『アコード』、トヨタ『アバロン』、BMW『3シリーズ』などが該当する。テスラ社は「モデルSがこれらの4ドア車に対抗する価格競争力を持つ」、と自信を見せる。

テスラ社のイーロン・マスク会長は、「EVの維持費の安さは、顧客がガソリン車からEVへと乗り換える大きな動機となる」とコメントしている。

テスラ社は同時に、ロードスターの納車台数が400台を超えたことも明らかにした。ロードスターの価格は、米国政府による7500ドル(約72万円)の補助金を適用すれば、10万1500ドル(約975万円)となる。

同じ10万ドルクラスのガソリンスポーツカーと、モデルライフ中の維持費を比較した場合、テスラ社は「ロードスターはバッテリー交換費用を含めても、少なくとも2万6000ドル(約250万円)コストが安い」と、EVの優位性をアピールしている。

《森脇稔》

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