6月6-7日に開催されたトルコGPではチケットの売れ行きが大幅に減少し、スタンドには空席ばかり。全観客席の28%しか埋まらなかったという現状に、主催者は空席を黒いシートで覆うなどして対応に追われた模様。これにはさすがのドライバーもがっかりしたようだ。
「誰もいなかったよ。見に来たいと思ってくれている人はいるだろうけど、いかんせん安くはないからね。たとえ無料にしたとしても、人が入ってくれるほうがいい」と語るのはトルコGPで自己ベストタイの2位に入ったマーク・ウェーバー。
観客減はトルコに限った話ではない。スペインGPも経済の悪化やフェルナンド・アロンソの不調の影響などで観客数は激減。フェリペ・マッサも「もっと安くしないと。チケットを安くすればもっと見に来てくれる。やっぱり大勢の観客に僕たちのレースを見てもらいたいからね」とコメント。
「とにかく高すぎるよ。家族で見に来ようと思ったら1000ユーロ(13万6000円)以上かかってしまう。それならテレビでいいや、って思ってしまうよね。グランプリのある都市にやってくるとたくさんのファンが待っていてくれるのに、サーキットには誰もいないなんておかしいよ。チケットがいかに高いかってことだよね」とウェーバーは語っている。