ホンダ『NSR500』:2ストエンジンの秘密に迫る!!

NSR500(1988年)
NSR500(1988年)全 5 枚

モータースポーツのファンにとって、伝説のレーシングマシン、ホンダ『NSR500』の名は今なお色褪せない。その栄光を支えた2ストロークエンジンの構造と原理を詳細に解説した書籍が、ホンダ創立75周年を記念して新装版として発売された。

本書『NSR500 ハイパー2スト エンジンの探求』(発行:グランプリ出版)は、A5判で316頁にわたり、カラー図版を8頁含む充実の内容で読者を迎える。著者のつじ・つかさ氏は、開発関係者への取材を基に、基本的な仕組みから高性能を発揮する仕掛けまでを、エンジン部分の詳細写真と共にわかりやすく解説している。

第1章では、GP500用エンジンの総合性能とホンダの2ストロークエンジンについて触れ、第2章では2ストロークエンジンの基本から作動原理、排気チャンバー、給気比などを紹介する。第3章以降では、エンジン設計の基盤から現代2ストロークエンジンの実際、そして新世代2ストロークエンジンに至るまで、その技術的な進化を追っている。

特に注目すべきは、電子制御機構(ECU)や電子制御によるデータ収集システム、燃料噴射方式の可能性など、現代の技術がどのように古典的な2ストロークエンジンに応用され得るかを探る第5章である。

この新装版は、品切れ状態が続いていた旧版をリニューアルし、2024年3月に発売された。


NSR500 ハイパー2スト エンジンの探求
著者:つじ・つかさ
発行:グランプリ出版
本体:3600円+税
体裁:A5判/316(カラー8)頁
ISBN:978-4-87687-415-6
発売:2024年3月

目次
第1章 概論
第2章 2ストロークエンジンの基本
第3章 エンジン設計の基盤
第4章 現代2ストロークエンジンの実際
第5章 新世代2ストロークエンジン

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る