トヨタ自動車の豊田章男社長は25日の就任記者会見で、業績の黒字転換の見通しについて「1期でも早く黒字にしたい。3期連続の赤字は回避できるよう努めたい」と述べた。
豊田社長は、業績改善への道筋として「現在、懸命に原価改善と固定費の削減により、(今期で)8000億円の改善に取り組んでいる」点を挙げた。そのうえで8000億円の目標は「スタートラインだと見ている。これから少しでも上積みしたい」と述べた。
一方、豊田社長は業績悪化による経営陣の責任を明確にするため、前期末の役員賞与を見送ったのに続き、7月からは月額報酬の一部自主返上を行うと表明した。豊田社長自身は「3割」の返上を決めたことを明らかにした。