【フランクフルトモーターショー09】マツダ ロードスターに軽量スピードスター…超スパルタン

自動車 ニューモデル モーターショー
【フランクフルトモーターショー09】マツダ ロードスターに軽量スピードスター…超スパルタン
【フランクフルトモーターショー09】マツダ ロードスターに軽量スピードスター…超スパルタン 全 13 枚 拡大写真

欧州マツダは15日、『MX‐5』(日本名:『ロードスター』)のコンセプトカー、『MX-5スーパーライトバージョン』を発表した。フロントウインドスクリーンやルーフのないスピードスターボディを提案。1tを切る軽量ボディが、優れたハンドリングを実現する。

MX‐5スーパーライトバージョンは、ロードスターの誕生20周年を記念して製作されたコンセプトカー。ロードスターの持ち味である軽量さを、さらに研ぎ澄まさせたモデルである。ドイツの欧州マツダR&Dデザインセンターが開発を担当した。

注目はフロントウインドスクリーンとサイドウィンドウを廃止したスピードスターボディ。メタルルーフまたはソフトトップも装備されず、超スパルタンなオープン仕様となる。乗員はヘルメットが必須。ウインドスクリーンがあった場所は、カーボンファイバー製パネルで覆われた。

徹底した軽量化にも取り組む。エアコン、オーディオはもちろん、センターコンソール、アームレスト、フロアカーペットまで取り去り、車両重量は995kgにまとめられた。これはベース車両に対して、80kg軽い計算だ。ボディサイズは全長4020×全幅1720×全高1110mm、ホイールベース2330mm。全高は135mm低められた。

足回りはビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スタビライザーを採用。最低地上高はマイナス30mmの106mmとなった。ブレーキはローター径がフロント300mm、リア280mmの強化タイプ。トレッドは前後とも50mm拡大され、205/45R17サイズのタイヤを装着する。

エンジンは、欧州仕様にのみ設定される「MZR」型1.8リットル直4。最大出力126ps/6500rpm、最大トルク17kgm/4500rpmのスペックに変更はないが、パウダーコート加工を施したマツダスピード製エグゾーストシステムを採用。さらに痛快なサウンドを追求する。

トランスミッションは5速MT。0-100km/h加速は8.9秒と、軽量化の効果でベース車両よりも1秒の短縮に成功する。欧州複合モード燃費は15.87km/リットル、CO2排出量は150g/kmと、環境性能はそれぞれ約10%改善した。

室内には、カーボン製レーシングバケットシートを装着。表面はブラウンレザーで覆われる。このブラウンレザーは、ステアリングホイールやアームレストにも使用され、特別な空間を演出。シフトレバーやハンドブレーキにはアルミをあしらった。シート後方のロールオーバーバーには、LEDブレーキライトが組み込まれている。

ダッシュボードなどには、グラスファイバーで強化された軽量樹脂を使用。ダッシュボード中央には、レーシングカー同様に、燃料噴射と電気系を遮断する「キルスイッチ」を配置する。ボタン式のイグニッションもレイアウトされた。

欧州マツダは、「MX-5スーパーライトバージョンの市販予定はない」と説明。ロードスターのコンセプト、「人馬一体」を最もストレートに表現した1台だけに、コンセプトカーで終わらせるには、もったいない完成度だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 晴れた日の洗車が愛車を傷つける! “夏洗車”の落とし穴と対策~Weeklyメンテナンス~
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る