【CEATEC 09】日産のロボットカー、エポロは魚がお手本

自動車 テクノロジー 安全
日産 ロボットカー エポロ(EPORO)
日産 ロボットカー エポロ(EPORO) 全 6 枚 拡大写真

日産がCEATECに出展するロボットカー『エポロ(EPORO)』では、魚群を参考に“ぶつからないクルマ”を目指したという。

魚は一般的に「側線感覚」と「視覚」により周囲環境を認識するが、これをエポロに応用。側線感覚に当たるものとして、最寄り物体の検出に用いるレーザーレンジファインダー、視覚に当たるものとしては検出精度が高く周囲の物体認識に適したUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)通信を搭載し、中央制御に頼らずに個々のエポロが自律走行しながらぶつからずに群走行することを可能とした。

総合研究所のモビリティ研究室主任研究員の安藤敏之氏は、「インフラをつくって個々の車両を管制すれば、ぶつからない交通の実現は簡単。だが、現実社会にそれを応用するとなるとシステムが巨大化して莫大なコストがかかってしまう。エポロのテーマは、シンプルな装置でぶつからずに群走行する仕組みを工学的にどう実現するか、だった」と語る。

デモンストレーションでは、4台のエポロによる群走行を披露。他のエポロと離れすぎた場合には接近、適正な距離の場合には一定の間隔で追走する。また進行方向上に障害物があっても、追従走行しながら回避行動をとることもできる。高度な画像解析やセンサー技術を用いることなく、衝突回避・並走・接近といった一連の動作をおこなった。

《北島友和》

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